最強の人、実はこんなにちかくにいた

英語Terakoyaです。

人間、年とともに、心身弱るのが普通です。

体は仕方ないけど、気持ちだけは前向きで、生涯現役で行きたいなぁ、というのが理想です。

実は、身近に、いるのです、そんな最強の人。

母です。

今、実家で一人暮らし。

父は自営業で、家族のことはもちろんですが、社員や親戚の家族のことまで、全部、いつも気にかけて面倒見る人でしたし、母も父にすべて頼りっ切りでした。
とても良く働く人なので、朝から晩まで働いていましたが、精神面は父に頼り切っていたと思います。

が、そんなやり手の父、ある日突然脳出血で倒れ、半身不随、さらにがんの再発、と母の日常は一瞬にして変わりました。

母はいいました。
「あの時、もし、お父さんが倒れた時になくなっていたら、その後の数年の介護はなかったけれど、気持ちの準備ができなかったと思う。介護の数年を通して、自分の中で覚悟ができてきたし、気持ちの持ち方も変えざる終えなかった。だからぁの数年は、お父さんが私にくれた時間だと思っている。」
と。

もう、この言葉を聞いただけで、母の内面がいかにかわったかということを感じました。

母自身、がんが出ては、焼いて、の繰り返しで、新薬も試したり、の年月です。

でもスーパー前向き!

「病院にかかってるから大丈夫。その都度その都度、やっていくしかない。
(私は上海、弟も転勤で県外)子供たちに心配かけないように、ボケないように、毎日やっていかないと、と思っている。だからボケないようにするために、毎日体を動かす教室に行ったり、畑仕事をしたりしている。あなたたちも、孫たちも、皆頑張ってやってくれている、そのことに、神様や、ご先祖様に、毎日感謝している。本当、私は幸せと思う」

すべては感謝の気持ちだと思う、母の言葉です。

そんな母のポジティブさですが、つい最近もびっくりさされました。

もともと股関節が悪く、手術をしています。ですので、立ったり座ったり、というときに、足の負担を減らすのに、腕をついてたちあがったり、腕を酷使することが長年続いたからか、腕が痛くてどうしようもなくここ数年、いろいろしてきたようです。が、効果なし。

電話をした時
「今度手術することにしたから!」
「え、この前の検診では、かげ(ガン)はなかったよな?」
「そうじゃなくて、腕の手術することにした。ここは田舎だから、自分で運転もできなくなったらどうしようもない。こうやっていつでも好きなときに出て行けるから、ぼけずに暮らせてる。これが腕がこれ以上痛くなったら運転もできなくなる、そうしたら、周りのみんなに心配と迷惑をかけるだろうから」
と、
誰にも相談せず、病院で診察を受けて、その場で自分で決めてきた、と

あとで弟の奥さんと話した時に、
「そうなんよ、もう、びっくりして。でも本当に前向きで、お母さん、すごいわあ、と心底感心した」
と彼女も言っていました。

80歳手前で、一人で手術を決めてきた母。
でもその決断のおかげで、今は、本当に手を使うのが苦労なくなって、してよかった、といっています。

もともと前向きだった人なら、驚かないのですが、
母の場合は、年とともに、超ポジティブになっていくので驚くばかりです。

でも、これは

人間いくつになっても変われる

 

ということでもあるのです。

いやあ、私も母をみならわねばなあ、と改めて思うのでした。

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